スタッドレスタイヤに交換したけど、走ってる時にタイヤが外れないか不安、急にタイヤが外れて事故するのが怖い。
この記事を読めば自分のタイヤがちゃんと取り付けできているか確認ができるようになり、安心して車に乗る事ができるようになります。
なぜタイヤが脱落する?
原因は5つあります。
- 規定トルクで締まっていない
- ズレて取り付けられている
- ホイールナットが合っていない
- 誤ったスペーサーの取り付け
- ネジ部にオイルの塗布
規定トルクで締まっていない
ホイールを固定しているホイールナットには、車種によって規定のトルクが存在します。
ホイールナットが締め付け不足だったり、締め付け過ぎていたりすると、走行中にタイヤの脱落の原因となります。
規定トルクで締め付ける為にトルクレンチという、規定のトルクに設定しておくと、「カチン」と音がなる便利な道具を使ってホイールナットを締め付けます。
ホイールナットが閉まる方向に回って「カチン」と音が鳴れば規定のトルクで締まりました。
もしホイールナットが回らずにいきなり「カチン」と音が鳴った場合は規定のトルク以上で締まっているので、締め付け過ぎになります。
少し緩めてホイールナットが締める方向に回ってから「カチン」と音がするまで締め付けましょう。
ホイールナットの締める順番
4つのホイールナットの場合、対角線で締め付けます。
5つのホイールナットの場合は星を描くように締め付けます。
ズレて取り付けられている
ホイールがセンターからズレて取り付けられている場合、タイヤが脱落する原因となります。
ズレることある?
主に社外ホイールに交換した時、あります。
純正ホイールの場合はホイールの真ん中の穴と車側の穴の大きさがぴったりなのでセンターがズレる事はそうあり得ることではありません。
車種によってはホイールナットを全部外しているにも関わらずタイヤが外れない事があります。
オシャレで社外ホイールに交換した場合、社外ホイールは真ん中の穴の大きさが、どの車種にも合うように大きく作られているのでぴったり合いません。
ホイールナットを均等に締め付けないとホイールのセンターがズレてタイヤが脱落してしまう可能性があるので気をつけましょう。
どう気をつけるか
1つのホイールナットを一気に締めるのではなく、ホイールのテーパーと合うように少しずつ全てのホイールナットを同じ力で締め付けるように心がけましょう。
ハブリングと呼ばれるハブの大きさを調整することができる物もあるので、社外ホイールに合う大きさのものを一緒に取り付けると確実です。
ホイールナットが合っていない
ホイールナットがホイールに合っていない場合、タイヤが脱落する原因となります。
ホイールナットが合っていない?
ホイールナットの座面に種類があり、テーパー座面、球面座面、平座面があります。
例えば平座面のホイールにテーパー座面のホイールナットを付けたりするとホイールナットが合っていない事になります。
テーパー座面のホイールに球面座面のホイールナットを付けてしまう場合がよくあります。
ホンダ車に乗っていて、社外ホイールに交換している人は要注意です。ホンダ車のホイールナットは球面座面を使っています。
テーパー座面のホイールに球面座面を使っている人、けっこう見かけます。テーパー座面のホイールナットに交換しておきましょう。
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誤ったスペーサーの取り付け
誤ったスペーサーの取り付け方をしていると、タイヤが脱落する原因となります。
スペーサーってなに?
タイヤの取り付け位置を車体の外側にするために車体とホイールの間に挟みこまして使うカスタム用品です。
なんの為にそんな事するの?
見た目のカッコ良さや、純正ホイールよりも大きな社外ホイールを付けた時、ハンドルをいっぱい切ると車体にタイヤが当たってタイヤを傷つけない為です。
誤ったスペーサーの使い方とは、純正のハブボルトに使えるスペーサーの厚みの限界は5ミリまでだと思います。
それ以上厚いスペーサーを取り付けてホイールを付けるとハブボルトとホイールナットのネジのかかりが無くなってしまってタイヤの脱落の原因となります。
5ミリ以上のスペーサーを使いたい時
ロングハブボルトの打ち替えか、ワイドトレッドスペーサーを使うかの2択になります。
ネジ部にオイルの塗布
中型、大型車以外でのハブボルトのネジ部へのオイルの塗布は、タイヤが脱落する原因になります。
中型、大型車はハブボルトのネジ部にオイルの塗布はしないといけませんが、乗用車のハブボルトにはオイルの塗布は危険です。
ホイールナットが緩みやすくなってしまう原因となります。
余談
中型、大型車のホイールナットの座面への塗布は絶対だめです。
ハブボルトが汚れていたり、ホイールナットの締め付けが重かったりすると、オイルを塗布したくなる気持ちもわかります。
オイルの塗布は我慢してワイヤブラシなどでハブボルトの清掃をし、それでも気になるようなら新品のハブボルトの打ち替えをしましょう。
ハブボルトのネジ部を壊してしまうと、ホイールナットが十分に締め付けができずにタイヤ脱落の原因となります。
まとめ
タイヤが脱落してしまう原因は、ちょっとした事が多く、ほとんどが締め付け不足だったりします。
スタッドレスタイヤに交換したり、サマータイヤに交換した時は確認してみてください。
少しでもタイヤ脱落について不安がなくなると嬉しいです。ありがとうございました。