スバルサンバーに乗っているみなさん、サンバー乗ってますか。
ついに私も1万円以下のダウンサスを卒業しシュピーゲルの車高調をサンバーに取り付けてしまいました。これからサンバーに車高調を買おうか悩んでいる方に少しでも参考になれば幸いです。
サンバーに車高調の取り付け リア
サンバーに車高調を取り付ける順番は特にありませんが、私はダウンサス時代の時にショックアブソーバーの突き上げ感が嫌で嫌でフロントよりリアの方が気になっていたのでリアから車高調に交換しました。
サンバーのリアに車高調を取り付ける時に必要な工具はこんな感じです。
- 17ミリのレンチ2本
- ジャッキ
- リジットラック
だけで交換する事ができます。サンバーのリアのショックアブソーバーとバネを外すのは簡単です。何も邪魔になるものがないのでサクッといきましょう。
ジャッキでタイヤがかなり浮くまで上げてリジットラックに車体をかけてショックアブソーバーの下の取り付けのボルトナットを緩めます。
ナットが外れたらボルトをショックアブソーバーから抜かないといけません。純正のバネを付けている場合はかなりバネの力が効いているのでジャッキでドラム部分を持ち上げてあげるとボルトを外す事ができます。
ダウンサスの場合だと車体を浮かすとバネが効いてないのでショックアブソーバーの下の取り付けのナットを外せばドラム部分を手で持ち上げてボルトを外す事ができます。
バネを外す事ができたらショックアブソーバーの上の取り付けボルトを外せばショックアブソーバーが外れました。あとは車高調のバネとショックアブソーバーを同じ手順で組んでいくだけです。
ただサンバーの車高調にはショックアブソーバーの上の部分のボルトにカラーみたいなワッシャーをショックアブソーバーの両サイドに入れるのが一番苦労したような気がします。狭いので手が入らない。
ちなみに私はシュピーゲルのバネは使いませんでした。シュピーゲルのバネを取り付ける場合はバネの方にもプリロード調整のリングがあるのでリングと一緒にバネを組む必要があります。
私はどうせ下がらないと思ったので2つ付いているリングの一つを外して組んでみましたが、本当に車高が落ちる気配がありませんでした。
でもでも、純正の車高と一緒でいいよ。って人はシュピーゲルのバネを使えば見た目も変わらず足回りをリフレッシュできます。
車高調のショックアブソーバーの車高調整ネジを最大に縮めた状態で組もうとしたら絶対に組む事ができません。無理矢理組めたとしてもバネが効きすぎて動かない足になってしまいます。
全下げの状態がどこの位置かが全然分かりませんでした。車高調を組む時は純正のショックアブソーバーみたいに全長が長くないので足を持ち上げる必要があります。軽自動車ぐらいなら手でもいけなくはないですが、疲れるのでジャッキでドラムの部分を持ち上げると簡単にできます。
結局、車高調の付属のバネで取り付けるとダウンサスの時よりも車高が上がってしまったので速攻でバネを外してダウンサスのバネを付けました。
先に言っておきます。シュピーゲルの車高調ではリアの車高は下がりません。
サンバーのリアは車高調とダウンサス
シュピーゲルの車高調で車高が下がらないというよりかはサンバーの構造上の都合で下がらないと言った方がいいのかもしれません。なのでどのメーカーの車高調を買っても似たり寄ったりだと思います。
サンバーのリアの車高をがっすり下げたい人はダウンサスのバネと車高調のショックアブソーバーを使うと乗り心地もよく純正車高から5、6センチは下げる事ができます。純正の車高の状態を測ってないのでなんとも言えないんですが、ダウンサスで、3、4センチダウンと表記がありました。
ダウンサスの表記が正しければ、そこからさらに2センチ落とす事ができます。5、6センチは下がってそうですね。
あまり下げすぎるとバンプラバーが当たってしまい乗り心地が悪くなります。ではバンプラバーはどうすればいいでしょうか。社外のショートバンプラバーに交換するか、カットするしかありません。
私は迷わずカットしました。しかも根元から。バンプラバーがなくなったと一緒ですよ。正直リアはバンプラバーは要らないと思います。車高調を取り付けた場合ショートストロークになるのでバンプラバーに当たる確率が増えます。
ちょっとした段差でもバンプラバーにあたるので乗り心地も悪くなります。必要ないとは言いませんが私はバンプラバーを根元からカットしたので付けたくても付けれなくなりました。
バンプラバーをカットして初めて気がついたのですが普通にネジになっていたので切らなくても回せば外れたと思います。誤算でした。
サンバーに車高調を取り付けたけどリアが跳ねたり、乗り心地が悪いと思ったらバンプラバーを気にしてみると少し改善されるかもしれません。
サンバーのリアの車高調の取り付けはスムーズに事が運びました。車高の高さもダウンサスよりも気持ち低いくらいでタイヤも何とか車体に収まっていると思いたいです。
サンバーにダウンサスを組んで乗っている時からバンプラバーをカットしてました。バンプラバーをカットしたせいかノーマルのショックアブソーバーでは何回も底付きしてガツガツと金属と金属が当たる感触がしてかなり乗り心地が悪かったですね。
車高調を組んでからリアの乗り心地は底付き天付きのガツガツ感もなく、異音もなし、乗り心地も最高になりました。車高調を組んでから1週間ぐらい経ちましたがリアは微調整もなく減衰調整もいじることなく満足のいく乗り心地です。
これから少しずつ減衰調整の具合も試していきたいですね。リアは確か24段階で減衰調整が出来たのでどうなるのか楽しみです。
サンバーの車高調取り付け フロント
サンバーの車高調の取り付けのフロントになります。リアと違ってフロントはストラット型でバネとショックが一体ものになります。初めて車高調を取り付ける方は少し難しい内容になるかもしれません。
用意するものは、
- ジャッキ
- リジットラック
- 12ミリの工具
- 14ミリの工具
- 17ミリの工具
- 六角レンチ
- スプリングコンプレッサー
こんなのがあればサンバーのフロントの車高調は取り付け出来ます。特に12、14、17ミリの工具はサンバー以外の車にもよく使われるサイズの工具です。この際にラチェットとソケットセットを一式購入しておくと便利です。
サンバーの車高調の取り付け作業の流れとしては、
- サンバーの純正ストラットを車体から外す
- スプリングコンプレッサーを使って純正ストラットのアッパーマウントとベアリングを外す
- 車高調にアッパーマウントを組み付ける
- 車体に車高調を取り付ける
大雑把に言うとこんな感じです。ひとまずサンバーの純正のストラットを外していきましょう。ジャッキアップしてリジットラックをかけたらタイヤを外します。
バネが付いているものがストラットです。ストラット下部にボルトが2本止まっています。ブレーキホースの固定ボルトと、ストラット本体を固定しているボルトです。ABSの付いているサンバーはABSの取り付けも外さないといけません。
ストラット下部の2本のボルトはこの時点で外しておいても大丈夫です。サンバーはストラットを車体から外すのにシートを外す必要があります。特殊の工具を持っている人であれば下からストラットを外す事ができるのかもしれません。
私は特殊工具は持っていないので大人しくシートを外しました。シートを外すのは運転席だけでボルト4つで止まっているだけです。助手席は持ち上げる事ができるので作業がしやすいですね。運転席も持ち上げ式のシートにすれば良かったのに、、、とつくづく思いました。
シートを持ち上げれば黒いメクラしているゴムが2つあります。ゴムを外すとナットが見えます。14ミリか、12ミリのナットで止まっています。どっちか忘れてしまいました。ナットのサイズなんていちいち覚えている暇なんてありません。
ストラット上部のナットを2つ外す事ができたら後はストラット下部が刺さっているだけなのでクネクネ、コネコネさしながらナックルからストラットを抜き取りましょう。
サンバーの車高調は純正のアッパーマウントを使用
サンバーの車体から純正のストラットが外れたら、純正のアッパーマウントを外さないといけません。
アッパーマウントとは、ストラットの上部にあり車体にストラットを固定する役割があります。バネを上から押さえつけてバネが飛んでいかないための蓋でもあります。
そのアッパーマウントを外すのに、スプリングコンプレッサーと呼ばれる特殊工具を使います。最悪なければタイラップを何本もスプリングにかけていけばスプリングが縮むかもしれません。
ダウンサスを組んだ事がある方ならなんとなくわかると思います。純正のストラットはアッパーマウントでバネを縮めて組まれているのでスプリングコンプレッサーを使わないでアッパーマウントを外してしまうとアッパーマウントとスプリングがぶっ飛んでいきます。
下手すれば顔に飛んできて大怪我につながりかねません。ここの作業が一番慎重にやるべきところだと思います。
私も結構スプリングコンプレッサーを使って作業をしてきましたが未だにスプリングコンプレッサーを使う時は胸がドキドキします。ダウンサスを組む訳ではないので外したら終わりなので気楽にいきましょう。
車高調にはスプリングコンプレッサーは一切使いません。スプリングコンプレッサーの掛け方はスプリングの対角になるように付ければ大丈夫、あとは少しずつ縮めていけばアッパーマウントに遊びができます。
アッパーマウントに遊びが出来たら初めて中央の17ミリのナットをインパクトで外せば見事アッパーマウントが取れるということです。これで安心してはいけません。
縮めたバネを少しずつスプリングコンプレッサを緩めていき元に戻さないといけません。たまにスプリングコンプレッサーの爪が滑って外れる事があるので要注意です。
スプリングコンプレッサーの使用は使い慣れた人にやってもらうのが一番なんですが、自分でやってみたいですよね。自分でスプリングコンプレッサーを使う場合は気をつけてくだいさいね。
サンバーの車高調は付けたら車高調整ができない
スプリングコンプレッサーを使って純正のアッパーマウントが外れたら、いよいよ車高調にアッパーマウントを組み付けていきます。車高調にアッパーマウントを組むのは手でいけるので簡単です。
アッパーマウントを車高調に組み付ける時は車高調のバネを一番下まで下げておきましょう。アッパーマウントの取り付けを楽にする為とプリロード調整の為です。
サンバーの車高調は普通の車高調と違ってバネの中に全長調整のタップが切ってあります。なので一度車両に車高調を取り付けてしまうと、いちいち車高調を取り外さないと車高の調整ができません。
車高を下げたい人は全長調整位置を最大まで下げておいてもいいかもしれません。フロントは全下げ状態でダウンサスとほぼ同じかダウンサスより1、2センチ低いダウン量です。フルタップでないのでそれ以上は下げる事は難しいですね。
私の場合は正直フロントはダウンサスと同じぐらい下がってくれれば良かったので個人的には丁度いい車高の高さになりました。
どうしてもダウンサスだと段差で「だこんっ!」ってショックアブソーバーの底付きをよく起こしていたので、底付きのガツガツ感と乗り心地の悪さがなくなっただけで本当に十分です。
少し話がズレてしまいましたが車高調を取り付けてしまうと車高の調整が、取り付けたまま出来ないので取り付ける前に全長調整位置の位置決めをしておくと何回も外したり付けたりする作業がなくなります。
リアの車高はシュピーゲルのバネを使うとダウンサスほども下がらないと思うので、リアの車高に合わせた車高の調整が必要になってくるかもしれません。
私みたいにリアをダウンサスよりも下げて乗りたいと言う方はフロントは全下げで丁度いい感じになります。フロントより、ちょっとリアが下がっているような感じです。
大体の全長調整位置が決まったら、外した純正のアッパーマウントを取り付けていきます。アッパーのベアリングを忘れずに取り付けてください。車高調を立てて上からベアリング、アッパーマウントを置いたら押し付けながらセンターのナットをかけます。
ナットを締めたら完成です。締め付け時に注意する事が一つあります。それはインパクトや電動工具は使わない事です。なんでもかんでもインパクトで締めたりする人をたまに見ますがインパクトは本当におっかないです。
インパクトは確かに楽です。作業効率を早める事ができます。でも締め付けの時は注意が必要です。過剰な力でボルトやナットを締め付けてしまうと破損の原因です。ボルトナットを締める時は手を使ってください。
素手で締めろ!という訳ではありません。手に工具を持って締めるということです。インパクトや電動工具はあまり信用しない方がいいですよ。インパクトや電動工具を使えば格好はよく見えますがね。
アッパーマウントのベアリングはプラスチックで出来ています。インパクトで過剰は力で締め付けてしまうと下手すれば割れて使えものにならなくなります。是非気をつけてみてください。
ではサンバーの車高調のアッパーマウントはどのくらいの力でナットを締め付けたら良いのかなかなか文字では伝わらないですね。アッパーマウントの締め付けは六角レンチとメガネレンチなどを使って片手の握力ぐらいの力で大丈夫だと思います。
人によって握力が違うので、なんとも言えないんですが、これ以上締まらなくなるところまで軽く締めて、ほんのちょっと締め付けるぐらいの力で大丈夫です。
アッパーマウントが締まってなかったらガンガン、ガツガツ音がするので、そんな音がしだしたらアッパーマウントを締め付けましょう。
車高調にアッパーマウントを無事取り付けができたなら、いよいよサンバーに取り付けて終わりです。
ナックルにスコッと入れて軽く14ミリの固定ボルトを差し込んでおくと、動いたりしないので仮止めで差しておきます。ナックルに車高調を入れたらアッパーマウントの取り付けボルトを車体の穴に合わせます。
この時恐らく手で持ち上げないとなかなかボルトを合わせる事ができないと思うのでロアアームのボールジョイントの所にジャッキをかけてジャッキでナックルごと持ち上げてあげると自力で持ち上げる体力を使わずに済みます。
無事アッパーマウントのボルトを車体に合わせてナットを取ったらブレーキホースの固定ボルト、ナックルの固定ボルトをしっかりと締め付けます。
そしたらタイヤを付けてサンバーを地面に降ろします。タイヤが地面に着いた状態でアッパーマウントのナットを締め付けてください。これで車高調の取り付けは完了です。
所詮軽自動車なので部品も軽いので比較的簡単です。足回りが変わったら別の車のような走りになるので本当にドライブするのが楽しくなります。
サンバーをカスタムする人って結構いるんですよね。4輪独立懸架の足回りをしているので車高を下げると勝手にいい感じにマイナスキャンバーが付いてバンとは思えない見た目になります。
サンバーに乗っている人は純正の乗り心地の悪い足回しから眠たくなるぐらい乗り心地の良い足回りに心機一転してみませんか。車高調でこんなに乗り心地が変わるのか!と感動するはずです。
まとめ
- サンバーの車高調の取り付けはリアからやると車高が調整しやすい
- サンバーの車高をより下げたいならダウンサスと車高調の組み合わせで下げよう
- サンバーのフロント車高調の取り付け
- サンバーのフロント車高調のアッパーマウントは純正のものを使用する
- サンバーの車高調は車体に取り付けてしまうと車高の調整ができない
サンバーに車高調を取り付けている人はあまりいないかもしれません。私も車高調なんて取り付ける予定はなかったんですが完全に泥沼にハマってしまいました。
けどやっぱり車弄りってやってると時間を忘れるぐらい楽しいですね。サンバーに乗っている人に少しでもシュピーゲルの車高調の良さが伝われば幸いです。
また車高の調整記事を別で書いていくので、暇があったら見てくれると嬉しいです。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。