車のアイドリング、ガタガタと不安定になってしまう9つの原因

乗っているアイドリング不安定でエンジンが

  • ガタガタなって止まりそうなる
  • エンジンの回転が勝手に上がったり下がったりする

そんな症状はありませんか。

アイドリングが不安定な原因と対策

  • スパークプラグ
  • イグニッションコイル
  • プラグコード
  • スロットルボディの汚れ
  • エアクリーナーの汚れ
  • ISCVの汚れ
  • インテークマニホールドの破れ
  • エンジンマウント
  • オルタネーターの充電不足

などの原因があります。

スパークプラグ

エンジン中で実際に火を起こしている部品になります。コンロとかも火を付ける前に「パチパチパチ」と火花が飛びますよね。

エンジン内のガソリンに引火させてそのエネルギーでエンジンを動かしています。

コンロみたいに1回火が付けば終わりではなく、エンジンがかかっている間は常に「パチパチ」なっています。

そのためスパークプラグが摩耗してきます。スパークプラグが摩耗してくると火が飛びにくくなります。

火が飛びにくくなる=エンジン内のガソリンに引火することができない=アイドリングが不安定になります。

寿命と値段

普通プラグ 3年、30,000キロ 1本600円

長寿命プラグ 10年、10万キロ 1本1,600円

新しい車には長寿命のスパークプラグが使われているので、スパークプラグの点検せず距離で交換時期を判断しています。

普通のスパークプラグの場合は1年に1回程度、エンジンからスパークプラグを外して点検が必要です。

スパークプラグが摩耗していればアイドリングが正常でも交換することをオススメします。

イグニッションコイル

スパークプラグを「パチパチ」させるための電圧を作っている部品になります。

スパークプラグのあの「パチパチ」の電圧は20,000ボルト〜30,000ボルトの高電圧です。

車のバッテリー電圧は12ボルトです。

「パチパチ」させるために電圧を昇圧する部品ですので壊れてしまうとスパークプラグに「パチパチ」できなくなります。

なのでアイドリングが不安定になってしまうことがあります。

寿命と値段

10万キロ目安

1本 10,000〜15,000円

スパークプラグに火が飛んでないと思ったらイグニッションコイルが壊れている可能性があります。

隣のイグニッションコイルと入れ替えてスパークプラグに火が飛ぶようならイグニッションコイルが壊れています。

イグニッションコイルの交換が必要です。

お金に余裕があるなら全気筒一気に交換するのがベストです。

プラグコード

最近の車はダイレクトイグニッションなので、関係ありませんがプラグコードを使った車もあります。

イグニッションコイルが別のところにあり、スパークプラグまでをプラグコードで繋いでいるような見た目です。

プラグコードは無理矢理引き抜いたり、雑に扱うとすぐ痛んでしまいます。

プラグコードが痛んでくるとスパークプラグがエンジン内に火を飛ばすはずが、スパークプラグ本体に火を飛ばしてしまいます。

リークと呼ばれる現象です。

夜真っ暗な所でプラグコードとプラグの間を見てみると「パチパチ」となっていればリークしています。

リークするとスパークプラグに火が飛びにくくなるので、プラグコードの交換が必要になります。

寿命と値段

10年、10万キロ目安

3,000〜10,000円

アイドリングの不良はタコメーターを取り付けると回転数で判断できます。

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スロットルバルブの汚れ

スロットルバルブはエンジンに入れる空気の量を調整する部品でアクセルペダルに連動しています。

新しい車は電子スロットルになっており、アイドリングを調整している部品になります。

極端にスロットルバルブに汚れが溜まると汚れのせいでバルブの位置や動きが変わってしまいます。

スロットルバルブの汚れを除去し、スムーズに開閉ができればアイドリング不安定が直るかもしれません。

スロットルバルブの汚れを除去するにはエンジンコンディショナーを使えばあっという間に綺麗になります。

エアクリーナー、エアクリーナーダクトなどを外す必要があります。

エアクリーナーを外してスロットルバルブが見えるように出来たらウエスを構えてスプレーするだけです。

最初はエンジンをかけずスロットルバルブにスプレーして待っていると黒い液体が流れてきます。

ある程度汚れが取れればエンジンをかけてアクセルを煽りながらスロットルバルブへスプレーします。

アクセルを煽らないとエンジンが止まります。

エンジンコンディショナーの液体がエンジンの中へと入っていきます。

スロットルバルブだけでなくエンジンの中のバルブの当たり面などのカーボンも除去します。

マフラーから白煙が出たらその白煙が汚れです。

マフラーから白煙が出なくなるまでエンジンコンディショナーを使えばスロットルバルブとエンジン内を綺麗にできます。

注意

臭いとマフラーの音が近所迷惑にならないように、気をつけてください。

スロットルバルブの汚れが取れればアイドリングが安定するはずです。

もしアイドリングが悪くなるようなら電子スロットルの位置学習作業が必要になります。

スロットル位置学習は車種によってやり方が異なるので省きます。

エンジン内のカーボンの堆積

エンジン内のカーボンの堆積もアイドリングを不安定にさせる要因の1つです。

スロットルバルブをエンジンコンディショナーを使って清掃すればエンジン内の汚れも取れます。

完璧に汚れを取ることはできませんが、エンジン内の特に吸排気バブルにはスス汚れがこびり着いています。

少しでもスス汚れを除去するだけでもアイドリングに変化があります。

スプレーするだけでエンジン内がきれいになるなら安くないですか。走行距離の多い車は特に効果あります。

エアクリーナーの目詰まり、汚れ

車のアイドリングが安定して保たれる要因として、「いい空気」、「いい燃料」、「いい点火」があります。

エアクリーナーはマスクのような役割をしています。

外気からのホコリなどを吸い込まないようにフィルターでキャッチしてクリーンな空気を吸い込みます。

エアクリーナーに詰まったゴミのせいでエンジン内に入ってくる空気が少なくなれば「いい空気」とは呼べません。

エアクリーナーが目詰まりを起こして空気の流れが悪くれば当然アイドリングも不安定になります。

汚れたエアクリーナーを交換すれば、アイドリングが安定するだけでなく、燃費の向上も期待できます。

寿命と値段

20,000〜30,000キロ目安

1,000〜15,000円

エアフロセンサーの汚れ

アイドリングが不安定になる原因として、エンジン内に入ってくる空気の量を測定しているエアフロセンサーのセンサー部の汚れが考えられます。

エアフロセンサーとは

エアクリーナーとスロットルボディの間にあり、熱線を温めて温まった熱線に入ってくる空気で冷やし熱線の冷え加減で空気量を測定しています。

熱線部にゴミが付着していると空気が当たっても熱線が冷えなくなるので、間違った空気量を測定してしまいます

エアフロセンサーで測定した吸入空気を元に燃料噴射量を決定しています。

空気量に応じた必要な量の燃料を噴射しないといけないのに空気量を間違えていると燃料が多かったり、少なかったりします。

そのためアイドリングが不安定になります。

実際にエアフロセンサーを取り外し、エアフロクリーンを使って熱線部をきれいにします。

エアフロセンサーは壊れたら交換するような部品なので、走行距離や年数による交換目安がありません。

エアフロセンサーが完璧に壊れてしまうとアイドリングや、走行中にも影響がでてくるので早めの交換が必要です。

エアフロセンサーの値段は3,000〜15,000円ほどです。

ISCVの汚れ

電子スロットルではないワイヤースロットルの車はISCVと呼ばれる部品でアイドリングを調整しています。

ISCVの先端にゴミが付着して開閉に支障があればアイドリングが不安定になる事があります。

エンジンコンディショナーなどを使ってISCVを洗ってあげるとアイドリングが安定する事があります。

ISCVも特に交換目安がなく、壊れれば交換するような部品なので10万キロの節目などで洗ってあげるといいかもしれません。

アクティ系の車はISCVがよく壊れるみたいです。

エンジンマウントの劣化

アイドリングが不安定なのは実はエンジンを吊っているエンジンマウントが原因かもしれません。

エンジンマウントはゴム素材で出来ているものがほとんどで、エンジンの熱や振動で劣化していきます。

エンジンマウントが劣化すれば、エンジンの振動がボディにダイレクトに伝わりアイドリングが不安定だと勘違いする事があります。

10万キロを越えている古い車は特にエンジンマウントを見てみてもいいかもしれません。

エンジンマウントはエンジン本体に3個取り付いているのが基本です。

寿命と値段

10年、10万キロ目安

1個 3,000〜5,000円

液体入りは 5,000〜8,000円

インテークマニホールドの破れ

インテークマニホールドが敗れてしまうとアイドリング不安定と言うよりか、エンジンの回転が勝手に上がります。

せっかくエアフロセンサーで空気量を測って必要なガソリンを噴射しています。

インテークマニホールドが破れていると破れたところから空気を吸ってしまい空気量が増えてしまいます。

エンジンの回転が勝手に上がり、手のつけようがなくなります。

そんな時はインテークマニホールド周辺にパーツクリーナーを吹きかけてあげればエンジンの回転が落ち着く場合があります。

インテークマニホールドの破れている部分にパーツクリーナーを吹きかける事で空気量とガスの量がマッチして回転が落ち着きます。

吹きかけるのをやめれば、また回転が勝手にあがりますが、インテークマニホールドの破れた部分を探して部品交換をする必要があります。

オルタネーターの充電不足

オルタネーターがバッテリーを充電していないとアイドリングが不安定になります。最悪の場合はエンジンが止まります。

車はエンジンがかかっている時は常時バッテリーを充電しています。アイドリング中も走行中も全てです。

エンジンのかかっている状態でバッテリーのマイナス端子を外してエンジンが止まればオルタネーターの充電不足です。

いいやり方ではないので、やらないようにしてください。

オルタネーターの充電不足を知るために、電圧計の取り付けなどがオススメです。

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寿命と値段

10万キロ〜15万キロ目安

20,000〜40,000円

まとめ

アイドリング不安定になる9つの原因を紹介しました。

自分で作業できる人は構いませんが、自分で作業するのが難しい人や、自分で作業するが不安な人はプロに任せるのが一番です。

今回も少しでも参考になれれば、嬉しいです。ありがとうございました。

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