車のタイヤの交換時期はタイヤを見れば分かるのに車検に通ればタイヤ交換しなくていいって言う人多すぎる。そういう人に限って事故起こさないから不思議ですよね。
あなたは車検と自分はどっちが大事ですか?
タイヤの交換時期
- 一般的なタイヤの交換時期は5年経ったら交換時期
- タイヤの溝が4ミリ以下になれば交換時期
- タイヤがひび割れてきたら交換時期
タイヤの交換時期は5年経ってひび割れがあって、タイヤの溝が4ミリ以下なら交換時期です。
タイヤを見れば何年前のタイヤか知ることもできますし、タイヤがひび割れていること、タイヤの溝がない事全てわかります。
それでも走ろうと思えば全然走れますよね。タイヤの交換時期を過ぎたからといってすぐにブレーキが効かなくなったり、滑ったりする訳ではありません。
タイヤの交換時期を知る 何年前のタイヤ?
タイヤの交換時期を知るために、いつそのタイヤが作られたかを知る方法を教えます。
タイヤの横の部分のどこかに小さい文字で4桁の数字が書かれています。それがそのタイヤの製造年月になります。
最初の数字が何週目を表しています。後の数字が2000何年かを表しています。
知りたいのは何年前のタイヤなのか、だと思うので4桁の数字の後の2桁を見れば何年前のタイヤかどうか分かります。
例えば「3018」と書かれているならば「18」だけを見て2018年だから、何年前か知ることができますよね。
タイヤの製造月
最初の2桁は周期を表しています。「3018」なら最初は30週。8月ころのタイヤになります。
タイヤの製造年を知って5年以上前のタイヤなら、タイヤの交換時期です。タイヤを交換しにいきましょう。
タイヤの交換時期を知る タイヤの溝
タイヤの交換時期はタイヤの溝の深さを見ることで知る事ができます。新品のタイヤの溝はおよそ8ミリあります。たったの8ミリしかありません。
車検に合格しない溝の深さは1.6ミリです。1.6ミリ以下のタイヤで道路を走ると捕まります。でも走ろうと思えば走れないことはありません。
タイヤの交換時期になったタイヤの溝の深さは4ミリ以下です。タイヤの溝は新品の状態から半分になっただけで交換時期とされています。
タイヤの溝の深さは4ミリを下回ると徐々に制動距離が伸び始めます。新品の8ミリの状態から4ミリまでは同じ制動距離で止まることができます。
制動距離とは
ブレーキをかけてから車が止まるまでに走った距離のこと
ブレーキを踏んだからといって車は急には止まれません。制動距離が長ければ長いほど危険になります。制動距離は短いに越したことはありません。
タイヤの溝は4ミリを境にタイヤとしての性能が落ちていくだけでなく、乗り心地や遮音性も失われてきます。
タイヤの溝がなくなると雨の日、水溜りを走行した時にハンドル操作が出来なくなる現象があります。
タイヤの溝には排水の役割もありますので水溜りを走行した時に排水が追い付かないと水溜りの上を滑走するハイドロプレーニング現象が起き大変危険です。
雨の日は特に気をつけて車を運転したいものです。
タイヤの残り溝を知るためにはデプスゲージと呼ばれるタイヤの溝を測るための工具があります。
わざわざそんな工具を使わなくても物差しやコイン、適当なものでタイヤの溝ぐらいなら測れると思います。
タイヤの使用限度を知るのは簡単です。タイヤの溝の中に所々山があり、タイヤの溝がその山と同じ高さになると車検に通らなくなります。その山をスリップサインと呼びます。
スリップサインが出たら交換時期ではないので間違わないようにしましょう。スリップサインがでたらタイヤの溝が1.6ミリです。そのタイヤで道路を走ってはいけません。
タイヤの交換時期を知る 見た目
タイヤの交換時期は実際にタイヤを見て年数、溝を見るだけでなくタイヤのひび割れや外傷からも知る事ができます。
タイヤの素材はゴムです。 古くなったタイヤは硬く、弾力も無く、ひび割れしてきます。
タイヤにひび割れがないか見る
ひび割れにも問題ないひび割れと、危ないひび割れがあります。タイヤにひび割れがあるからといって全部が全部交換が必要だという訳ではありません。
問題のないひび割れ
タイヤに沿って入った細かいひび割れなら問題ありません。
危ないひび割れ
バツのようなひび割れや、地割れのようなひび割れ
ひび割れてないタイヤで走るのが1番ですが、タイヤはどうしても劣化してしまいます。
たとえ細かいひび割れでも、ひび割れてきたタイヤは古くなってきています。ひび割れが酷くならないうちにタイヤ交換をしましょう。
細かいひび割れが酷くなり、地割れのようなひび割れになってきたら、いつタイヤがバーストしてもおかしくありません。
特にタイヤの横の部分は補強されていません。ひび割れてなくても、ちょっとした事で穴が空いてしまいます。
タイヤは道路や車の速度に応じて形を変えながら回っています。走れば走るほど地割れのようなひび割れになっていきます。
地割れのようなひび割れのタイヤで走っていると危険なのでタイヤ交換してください。危険なのはひび割れだけではありません。
タイヤに外傷がないか見る
タイヤに外傷がある場合もひび割れと同じように、いつバーストしてもおかしくありません。
外傷はタイヤの古い新しいに関係なく危険なので一度詳しい人に見てもらいましょう。
タイヤの内側でなければタイヤの外傷を見つけるのは誰でもできますよね。自分の車のタイヤを1本ずつ見て回るだけです。
タイヤの外傷は地面と接さない部分を見ましょう。地面と接する部分は地面で削れるのでどれが外傷か見つけにくいです。
タイヤの横の部分は知らず知らずのうちに縁石に擦っていたり、尖ったものを引っ掛けたりして外傷があるタイヤがあります。
地面と接さない部分の外傷が危なくて、タイヤのゴムが薄い部分に外傷があると、さらにゴムが薄くなっています。
薄くなったタイヤはバーストしやすいので外傷はタイヤの古い新しいに関係なく交換が必要ならすぐ交換しましょう。
タイヤの交換時期を知る 走行距離
車のタイヤの交換時期は新品のタイヤを付けてから走行距離をどのぐらい走ったかで知ることもできます。
タイヤの溝は新品タイヤの時で8ミリあると書きました。車検に合格しなくなる溝の深さが1.6ミリで、タイヤの交換時期は4ミリ以下になったらです。
タイヤの溝は5,000キロ走行すれば1ミリ減ると言われています。単純計算で、タイヤの残り溝が4ミリになるには8-4で4✖️5,000で20,000になります。
タイヤは20,000キロ走ると交換時期に入ってしまいます。あくまで計算上の話ですのでタイヤの使用状況によってかなり異なります。
車検に合格しない1.6ミリになるまで走る計算だと32,000キロ走行することが可能です。
タイヤの寿命なんてそんなものです。消耗品ですよね。1年に10,000キロ走る人なら約3年でタイヤ交換しないといけません。
走行距離でのタイヤの交換時期を伸ばす方法は定期的な空気圧の調整、タイヤローテーションなどのメンテナンスで次第で交換時期を伸ばすことができます。
タイヤを長持ちさせる方法の記事もあります。
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タイヤの交換時期を知る 偏摩耗
タイヤの交換時期を一瞬で縮めてしまう最悪な敵が偏摩耗です。
偏摩耗とは
タイヤが均等に摩耗せずに偏った摩耗をすること。
タイヤの偏摩耗にも色々種類があります。
- 片側摩耗
- 両方摩耗
- センター摩耗
- 局部摩耗 など
まだまだありますが長くなるので定番な偏摩耗をあげてみました。
片側摩耗
タイヤの内側や外側など片方だけ極端に溝が減ってしまう偏摩耗です。主な原因はサイドスリップのズレやキャンバーのズレ、車高を下げているなどがあります。
サイドスリップがトーアウト過多になっている場合は内側がよく減り、トーイン過多になっている場合は外側が減ります。
ネガティブキャンバーの付きすぎはタイヤの内側を極端に減らします。
車高を下げるなどのドレスアップをしている車両もタイヤの内側が減りやすくなります。
極端に片側だけ溝が減っているとタイヤの交換時期をすぐに迎えてしまいます。たまにタイヤの内側を見てあげるのも大切ですね。
両肩摩耗
両肩摩耗は空気圧不足が主な原因です。
タイヤは空気圧が極端に少なくなるとタイヤの中央部が凹んでしまいます。
空気圧不足でタイヤ中央が凹んでしまうと地面と接する部分は両肩しかありません。
地面に接している両肩が極端に摩耗して中央を残して両肩だけ摩耗する偏摩耗があります。
空気圧は月に1回程度調整するように心がけておくと安心です。とはいえ空気圧なんてなかなか調整する機会がありません。
空気圧をこまめに調整しないなら少し高めに調整しておくと両肩偏摩耗予防になります。
センター摩耗
センター摩耗は両肩摩耗と反対で空気圧の入れすぎが原因で起こる偏摩耗です。
空気圧が低いとタイヤの中央が凹んでしまいますが、空気圧が高いとタイヤ中央だけ盛り上がってしまいます。
高速道路などの直線では転がり抵抗も少なく燃費もよくなりますが、タイヤの接地面が少なくなるのでブレーキが効かなくなったり乗り心地やカーブでの安定性が低下します。
中央だけ盛り上がったタイヤで走っていると当然中央だけタイヤの溝がなくなります。
高速道路を走る機会が多い人にありがちですが、空気圧の高めすぎも良くありません。
局部摩耗
局部摩耗はタイヤの決まったところだけが異様に摩耗している珍しい偏摩耗です。
タイヤ屋さんなどで働いている方は見ることがあるかもしれませんが、普通は見る機会はほぼないですね。
主な原因はアライメント不良やホイールバランスのズレなどが考えられます。
タイヤの摩耗を少なくするにはタイヤに無駄な重量をかけないことです。人を乗せたり荷物を積んだりすればタイヤの摩耗は空車状態より早くなります。
ホイールバランスはタイヤやホイールの重心のズレを中心に近づける事です。重心がズレているとズレている部分だけ重たくなります。
重心のズレたタイヤとホイールの重たい部分が他のところよりも早く摩耗し局部摩耗につながります。
タイヤの交換時期を知る 走った感覚
タイヤの交換時期は走った感覚でわかる事もあります。タイヤの溝が減り交換時期を過ぎると、
- 乗り心地が悪くなる
- 横揺れが酷くなる
- 音楽のボリュームを上げてしまう
乗り心地が悪くなる
タイヤの溝がなくなりすり減ってくると地面の凹凸の吸収ができなくなります。
新品の時より車が跳ねるようになったとかを少しでも感じる事ができたらそれは交換時期に入っています。
新品の時から少しずつ変化してくるので気が付きにくいです。
よく脳トレなどで「絵のどこか1部が変わります」みたいなのがありますよね。あれに似ているものがあると思います。
ゆっくりと変化するものには気が付きにくい。それが私達人間です。ましてや興味のないタイヤなんて気にすることもありませんよね。
ふとした時に車の乗り心地が悪いと感じたらタイヤが交換時期かもしれません。自分で確認できない場合は詳しい人に見てもらうのが賢明です。
横揺れがひどくなる
タイヤの溝がなくなり薄っぺらくなったタイヤで走り続けていると乗り心地が悪くなるのはもちろんの事、横揺れフラつきがひどくなります。
橋の上を走るとすぐ分かります。風に煽られてフラついたことはありませんか。タイヤの溝が減ってくると横方向の力に弱くなります。
直線道路を走るだけなら問題はありませんが、道路は全部が全部直線ではありません。高速道路ですら直線に見えてかなり曲がっていますよね。
曲がったカーブを曲がる時にタイヤには横方向の力がかかります。タイヤが薄くなると踏ん張る力がなくなりフラフラしてしまい車線からはみ出てしまう事にもなりかねません。
車がフラフラして危ないなと感じたらタイヤの交換時期なのかもしれません。専門業車に見てもらいましょう。
音楽のボリュームを上げてしまう
タイヤの溝が少なくなった薄いタイヤで走っていると、乗り心地、横揺れだけでなく、ロードノイズがひどくなります。
ロードノイズなんてあんまり気にした事はないですよね。ロードノイズは気にならなくてもうるさいのは気づいているはずです。
車を運転中に音楽を聴く人であれば、ついつい音楽のボリュームを上げてませんか?
走っている時はロードノイズでボリュームをかなり上げないと音楽が聞こえないのに信号待ちになると下げるみたいな事をしているならタイヤが減っています。
音楽ガンガンで家に帰ってきて朝エンジンをかけて大音量の音楽にびっくりする事があればそれもタイヤが減っています。
新しいタイヤに交換すればロードノイズの静かさに驚かされると思いますよ。
ロードノイズのことを触れずにタイヤ交換をした場合は意識していないので気が付かないことがあります。
タイヤ交換の最適なタイミング
タイヤ交換の最適なタイミングは人によって異なります。新車で車を購入した場合について様々なケースで考えてみます。
1年に3万キロ走るような人は1年点検時にタイヤ交換をするのが最適のタイミングです。
1年に1万キロ走行するタイプは一般的なドライバーで、空気圧の調整やタイヤローテーションなどのメンテナンスを行なっていれば5年後の2回目の車検時に交換するのが最適だと言えます。
1年に1万キロ走行するタイプでも全く空気圧を調整しない、ローテーションもしないような人は初回車検でタイヤ交換をするのが最適です。
1年に1000キロしか乗らないような人は5年、7年などの車検の時にタイヤ交換するのが最適だと思います。
いずれにせよ車検点検の時にタイヤ交換をするのが最適なタイミングだと思います。タイヤを車から外す機会は車検点検時ぐらいしかありません。
車検点検時は必ず車からタイヤを外す作業がありますので、タイヤを外したついでにタイヤ交換すると無駄な時間もかかりません。
また車検点検時にタイヤ交換を実施したら工賃無料サービスをというお店も少なくありません。
タイヤ交換の最適なタイミングは車検点検時!
その時の車検には合格しても乗っていて次の点検までもたないようなタイヤは要交換です。なにより安全に車に乗れることが大前提です。
冬タイヤの交換時期と寿命
タイヤの種類に冬タイヤ、スタッドレスタイヤと呼ばれるタイヤがあります。スタッドレスタイヤの交換時期や寿命は夏タイヤと少し異なります。
スタッドレスタイヤの交換時期は、
- タイヤの溝が半分になったら交換時期
- スリップサインとは別の突起が出たら交換時期
夏タイヤとほとんど一緒ですが、タイヤの溝が半分になったら交換時期になります。スタッドレスタイヤの溝は夏タイヤよりも1、2ミリ多く9ミリ、10ミリあるものがあります。
車検に通らない溝深さは1.6ミリと同じですが、スタッドレスタイヤの性能は溝が半分になったら無くなります。
スタッドレスタイヤは雪道で滑らないように雪に食いついて走れるタイヤです。溝が深いのもこの為で、スタッドレスタイヤを見れば分かりますが細かいギザギザした切れ込みが無数に入っています。
この切れ込みに雪を食い込ませて雪道で滑らないようにしてくれています。溝がなくなって細かい切れ込みがなくなったら雪道では使えません。
溝が半分になると目で見てわかるスリップサインのような突起が現れます。この突起が出たらスタッドレスタイヤとしての性能は終わりを意味しています。
この突起の名前はプラットフォームとよばれ、スリップサインと同じく溝の中にあり、表面がシマシマになっています。
スリップサインとは高さが全然違うのですぐに違いがわかると思いますよ。プラットフォームが出たスタッドレスタイヤでは冬、雪道は走らないように注意してください。
またスタッドレスタイヤはタイヤのゴムが非常に柔らかいため、夏の炎天下の焼けたアスファルトの上を走るとすぐに溝がなくなったり、偏摩耗の原因になります。
スタッドレスタイヤは冬以外では使わないようにしましょう。
夏でも走れない事はないですよ。ロードノイズはうるさい、フラフラして安定しない、溝がすぐなくなる、スタッドレスタイヤを夏に使うとデメリットしかありません。
夏はちゃんと夏タイヤに履き替えて道路を走るようにしたいですね。
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まとめ
- タイヤの交換時期は5年、4ミリ、ひび割れ
- タイヤの交換時期はタイヤが何年前に製造されたかでわかる
- タイヤの交換時期はタイヤの溝が4ミリ以下になったら交換時期
- タイヤの交換時期はタイヤの地割れのようなひび割れと外傷を見る
- タイヤの交換時期は偏摩耗によってかなり早まる
- タイヤの交換時期は車に乗った感覚でも分かる特にオーディオ
- タイヤ交換の最適なタイミングは車検点検時
- 冬タイヤの交換時期は夏タイヤと少し異なる
タイヤの交換時期についてまとめてみました。
タイヤの交換時期は車の保管状況、空気圧の点検、メンテナンスにより、人それぞれ異なります。
車に乗っている時は地面に触れているのはタイヤだけです。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。