サンバーに7連メーターを取り付けました。その内の今回はブースト計!ではなくバキューム計の紹介をしたいと思います。
あなたのサンバーは自然吸気エンジンですか。スーパーチャージャー付きのエンジンですか。自然吸気ならバキューム計、スーパーチャージャーならブースト計を取り付けます。
サンバーにバキューム計
私の乗っているサンバーは自然吸気エンジンで過給機が付いてないサンバーになります。その場合はバキューム計を取り付けます。
過給機とは
そもそも過給機とは、ターボかスーパーチャージャーになります。
小さなエンジンでもターボやスーパーチャージャーがあると大きなエンジンの様なトルクを得られるメリットがあります。
スバル製サンバーにはスーパーチャージャーが搭載されたモデルがあり、サンバーなのにめちゃくちゃ速いです。
スーパーチャージャーの搭載されたサンバーにはブースト計を取り付けましょう。なぜ自然吸気エンジンと過給機付きのエンジンで取り付ける計器が違うのでしょうか。
自然吸気エンジンはエンジン内の圧力が大気圧以上になる事はありません。エンジン内の負圧を計ることができます。
逆に過給機付きのエンジンはエンジン内の圧力が大気圧以上になります。ブーストアップとか聞いたことはありませんか。
空気も電気も物も高い所から低い所へいきますよね。空気だと圧力の高い所から低い所へ流れ込みます。電気も電圧の高いところから低い所へ流れます。
風船だと分かりやすいでしょうか。風船を膨らませたら風船は膨らみますよね。膨らんだ風船内の空気は大気圧以上になっています。風船の口を離すと風船内の空気が一気に放出されますよね。
あれは外気の圧力が風船内の圧力より大気圧の方が低いから圧力の高い風船内の空気が圧力の低い大気圧へと流れ込むといった感じです。
人間だって高いところから飛べば重力で低い所へ落ちますよね。物事はほとんどが高いところから低いとこへいくようになっているので、過給機で大気圧以上に空気を圧縮するとエンジン内は負圧なので一気に流れこみます。
過給圧を上げれば上げるほど空気がいっぱいエンジンの中に入ってくる仕組みです。過給圧を上げれば上げるほどエンジンの出力が増加します。その代わり下手に過給圧を上げまくっているとエンジンが壊れてしまいます。
そこでブーストアップするためにもブースト圧がどのぐらいかかっているのかを知るためにブースト計が必要になります。
今回はブースト計ではなく、バキューム計なのでエンジンの負圧を知る計器です。負圧が分かるとガスケットの破れなどの原因を知る事ができます。
バキュームとブースト
バキューム計=大気圧以下の圧力を計る
ブースト計=大気圧以上の圧力を計る
サンバーにバキューム計で何がわかる?
サンバーにバキューム計を取り付けるとなにが分かるのでしょうか。大雑把に言うとエンジンの調子、エンジンの状態、吸気系の異常が分かります。
バキューム計で何がわかる?
- 吸気バルブからの空気漏れ
- ピストンリングの摩耗
- バルブタイミングのずれ
- 燃料系の故障
- ガスケットのやぶれ etc...
エンジン内部の異常が分かるのがバキューム計です。ノーマルの車でエンジンオイルを定期的に交換していれば壊れる事はほとんどありません。一番起こりやすい異常といえばガスケットのやぶれです。
エンジンをチューニングしているような車は、ハイカムシャフトなどを入れたり、バルブタイミングを変えたりしているとバキューム計が必要になってきます。
サンバーはドノーマルエンジンなのでバキューム計を付けたからには、エンジンがこれ以上悪くならないようにだけメンテナンスしていくだけですね。
吸気系のガスケットは紙やゴムで作られており、特に紙でできたガスケットだとインテークマニホールドなどを外せば破れてしまう事が多々あります。
ガスケットが破れてしまうと破れたところから空気を吸ってしまいアイドリングがおかしくなります。
-
参考アクティ足元から水の流れる音がしたらヘッドガスケット抜け?
バモス顔のアクティトラック、運転席か助手席の足元からアクセルを煽ったら水の流れる音がしたら要注意!ヘッドガスケットが抜けている可能性あり。 アクティ水の流れる音の原因 バモス顔のアクティは10万キロを ...
続きを見る
サンバーはゴムのガスケットなので、ガスケットのやぶれなどの影響は少ないかもしれませんが、ゴムもゴムです。長い間交換していないとエンジンの熱で硬くなってしまい割れてきます。
密閉されてないとエンジンの不調の原因になってしまいます。バキューム計だと針がアクセルを踏んでないのにゼロかゼロに近い数字を指しているはずです。
アイドリングもエンジンの回転が異常に高くなるのでバキューム計がなくてもすぐに異常だと判断する事ができます。
エンジンの負圧参考値
- アイドリング時バキューム圧が安定して-0.4〜0.6barだと正常。
- アイドリング時バキューム圧が0.3〜0barに近い針が不安定な場合、燃料計、点火系、吸気バルブの密閉、ピストリングの摩耗などの異常。
- アイドリングからアクセルを踏み込み、すぐアクセルを離した時、ゼロ付近を指し、その後-0.7bar付近を指して-0.5bar付近で安定すれば正常。
車種によっても基準値が違うので一概にこれが正常だとは言えませんが、ほとんどの車が同じような数字です。
どこかしらエンジンの異常なら針の指す場所が不安定だったりするので針が不安定なら故障を疑ってみた方がいいですね。
バキューム計もブースト計と同じでアクセルを踏み込みに比例して針が動くので見ていて楽しいです。ブースト計もアクセルを踏んで加速すれば針がゼロを超えて0.5barぐらいを指してアクセルを離すと一気に-0.7barぐらいまで下がります。
針がピコピコ動いてくれるので追加メーターを付けた甲斐がありますよね。ただ見ていて楽しいだけではなく、アクセル操作によっては燃費を良くする事もできます。
運転していてバキューム計の針がゼロにならないように運転する事で燃費を良くする事ができます。運転技術も磨ける追加メーターはバキューム計しかありません。是非やってみてください。
サンバーにバキューム計を取り付ける
サンバーにバキューム計を取り付けるのは簡単です。工具は必要ありません。
サンバーの荷室に行ってエンジンのフタを開けます。エンジンが丸見えですよね。エンジンのすぐ上にインテークマニホールドがあるかと思います。
負圧のメクラをしたキャップがありました。そのキャップを外してホースを繋いでバキューム計に付属しているセンサーに繋げるだけです。
超簡単です。ほとんどの車はホースを切って三又をホースに一緒かましてあげないといけないのですが、私の乗っているサンバーはそのまま取り付けが出来ました。
負圧が取れない車はないので、絶対どこかには負圧のホースがあるはずです。車に詳しい人がいれば見て貰えばわかると思います。
負圧があるとすればスロットルバルブ付近のやインテークマニホールド付近です。負圧で動くアクチュエーターもあるのでアクチュエーターに繋がっているホースを切って負圧を取ることもできます。
負圧を無事センサーに繋ぐ事ができたら、運転席付近まで線を引き込まないといけません。私はサンバーの腹の下を潜らせて助手席の下の穴から引き込みました。
メーター本体の電源は他の追加メーターから分けてもらうので省略します。
-
参考サンバーに追加メーター!安心と愉しさを。それがSUBARU
スバルサンバーに乗っている方、こんにちは。 私もスバルサンバーの魅力に取り憑かれた者の1人でございます。今回はそんなサンバーに追加メーターを取り付けたので紹介したいと思います。 サンバーに7連メーター ...
続きを見る
まとめ
- サンバーの自然吸気エンジンにはバキューム計
- サンバーにバキューム計を付けて燃費を上げよう
- サンバーにバキューム計の取り付けは簡単
バキューム計をサンバーに取り付ける事でアクセルワークによって燃費を良くする事も悪くする事もできるので、バキューム計が付いてないと絶対にできません。
ふんわりアクセルで運転していればできるかもしれませんが、数字としてアクセルを踏んだり離したりすることはできません。燃費を上げる為にバキューム計取り付けてみませんか。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。