整備

ブレーキパッドでは足りないサンバーの効きの悪いブレーキ

サンバー乗りのみなさん、こんにちは。

先日サンバーのブレーキ13インチ化の記事を上げました。今回はブレーキ13インチ化を詳しく記事にしていきたいと思っております。

サンバーブレーキ13インチ化とは

サンバーのブレーキを13インチ化するとは、どういう事なのか。どこの部品を交換するのか、車に詳しくないと分からないかもしれません。

結論から言うとサンバーのブレーキ13インチ化と言うのはスーパーチャージャー付きサンバーワゴンF型以降のキャリパー、ブレーキローター、ブレーキパッドをそのまま移植する事です。

貨物サンバーのキャリパーは12インチ用でブレーキが小さいのでブレーキの効きがすこぶる悪い。ブレーキが効かないよりかはブレーキが効く方が安心ですよね。

ここで問題なのが加工なしでF型以降のブレーキが取り付けれるのか。って事ですが、TV系TT系TW系のサンバーなら少しの加工で取り付けできます。

加工と言ってもバックプレートを削るか、切るか、曲げるかするだけです。どうしてもブレーキローターの外径が大きくなるのでブレーキローターにバックプレートが当たってしまうためです。

バックプレートも一緒にF型のサンバーのやつに変えれば加工なしで取り付けできます。

キャリパーの取り付けの穴などは一緒なので加工なしでポン付けできます。12インチのブレーキパッドをレース用に交換したりするより、たった1インチ、ブレーキが大きくなるだけで効きが違います。

サンバーブレーキ13インチ化、準備

サンバーのブレーキを13インチ化するための準備するものといえば、

  • F型以降のキャリパー
  • F型以降のブレーキローター
  • F型以降のブレーキパッド
  • ブレーキフルード
  • ブレーキフルードを抜くやつ

ブレーキを丸々違うものに交換するのでブレーキフルードのエア抜き作業が出てしまいます。

ブレーキフルードの準備も必要です。ホームセンターとかにもブレーキフルードは売っているのですぐ手に入ります。

問題なのはブレーキフルードを抜く容器が必要なのですが、ペッドボトルとシリコンホースで対応することもできます。ブレーキフルードは塗装部に付着すると塗装を剥がしてしまうのでちゃんとした容器に入れることをオススメします。

エアーで抜くやつを買っておけば大丈夫です。エアーは使っても使わなくてもブレーキフルードのエア抜きはできます。

ブレーキフルードを抜く容器を手に入れる事ができたら後は自分で全部できます。キャリパーを交換するときにブレーキフルードがかなり垂れるので覚悟を決めましょう。

ブレーキフルードの容器以外は適当にブレーキを外す工具などがあれば大丈夫!

ブラケットごとキャリパーを外すので17ミリのソケットとラチェットみたいな工具があればキャリパーが外しやすいです。

エア抜きするときに使う10ミリのメガネレンチが必要です。ブレーキホースの12ミリなどなど。

10ミリ、12ミリ、14ミリ、17ミリの工具があればなんとかなります

ブレーキフルードを抜く容器を手に入れる事ができたら後は自分で全部できます。キャリパーを交換するときにブレーキフルードがかなり垂れるので覚悟を決めましょう。

ブレーキフルードの容器以外は適当にブレーキを外す工具などがあれば大丈夫!

ブラケットごとキャリパーを外すので17ミリのソケットとラチェットみたいな工具があればキャリパーが外しやすいです。

エア抜きするときに使う10ミリのメガネレンチが必要です。ブレーキホースの12ミリなどなど。

10ミリ、12ミリ、14ミリ、17ミリの工具があればなんとかなります。

サンバーブレーキ13インチ化、塗装

サンバーのブレーキを13インチ化するのですが問題が1つあります。F型以降のキャリパーが中古で売られていません。なのでディーラーにて新品のキャリパーを購入しました。

新品のキャリパーを2時間ほどベルトサンダーで表面を削ってダークグリーンマイカというトヨタの緑に塗装しました。

キャリパーの塗装は初めてやりましたが、色を塗る事で他のサンバーにはない魅力が出てワンポイントになりますね。

ベルトサンダーで表面を削っているのでツルツルしたところに塗装するので見た目も綺麗になります。ツルツルなので汚れも溜まらないはず!

キャリパーの塗装に1週間の時間をかけて取り付けました。キャリパーが外れている時じゃないと綺麗に塗装できないですよね。

塗装は得意ではないので、適当ですが素人でもまあまあの仕上がりになりました。塗装に使ったのは市販のボデーペンです。

缶スプレーで塗装したのでこれからキャリパーを塗装してみようかな。って人はボデーペンで塗ることをオススメします。

所詮は片押しのワンピストンキャリパーなので、耐熱ではなく普通のボデーペンで大丈夫です。

それより飛び石とかで塗装が剥がれるのでタッチペンも一緒に購入しておく事が大事ですね。

サンバーのブレーキ13インチ化するのに塗装は関係ありませんが、新品のキャリパーなのでついでに塗装をしてみるのもおすすめですね。

因みにキャリパーとブラケットとブレーキローターを塗装してプラサフ1本、ダークグリーンマイカ2本、クリア2本、合計で5本の缶スプレーを使いました。

思惑、缶スプレーを使ってしまったので塗装をしなければブレーキパッドをディクセルのMタイプにできましたね。

キャリパーを塗装する事で汚れが落ちやすい事を期待できるのと、見た目がオシャレになったので結果オーライです。

サンバーブレーキ13インチ化、取り付け

塗装がやっとで終わり、いよいよブレーキを取り付けていきます。取り付けは一瞬です。

純正12インチのキャリパーをブラケット越しで外します。キャリパーが外れても、まだブレーキホースは外しません。

ブレーキホースを外すのは新しいキャリパーを取り付けてからで大丈夫です。キャリパーが外れたら次はブレーキローターを外します。

すんなりと外れることはないと思うのでブレーキローターの真ん中あたりにネジを締め込むところがあるのでネジを締め込んでいきます。

すると、ブレーキローターが浮いてきてブレーキローターが外れてくれます。ブレーキローターが外れたらバックプレートの加工もしくはF型以降のバックプレートに交換します。

加工はプライヤーなどで摘んで広げるだけです。サンダーなどで切ったり削ったりしても構いませんが鉄粉が飛ぶのが嫌なので曲げて広げました。

新しいローターを取り付けて手で回してみてバックプレートに当たらなければOKです。加工するのはこれだけです。

新しいブレーキローターを取り付けたら新しいキャリパーにブレーキパッドをセットしておきます。

ブレーキパッドはディクセル製のECタイプで普段乗りに適しているブレーキパッドを購入しました。ブレーキダストも少ないみたいです。

ブレーキパッドにグリスが付属されていましたが私はグリスを付けていません。ブレーキパッドが動く所にはグリスの塗布が推奨されていますが、私はぐちょぐちょになるのが嫌なので塗布しませんでした。

ブレーキ鳴きを起こしたりするようなら後でも塗布できるので、とりあえずはそのままブレーキパッドをキャリパーにセットします。

新品のキャリパーにブレーキパッドがセットできたら車両にキャリパーを取り付けていきます。キャリパーは17ミリのボルト2本で固定するだけです。

ブレーキホースのついた12インチのキャリパーは適当に邪魔にならないところに置いて大丈夫です。

左右ともブレーキローターとブレーキパッドのついた新しいキャリパーを取り付けできたら、いよいよブレーキホースを付け替えます。

キャリパーに繋がっているブレーキホースのボルトを外します。ブレーキホースを外すとブレーキフルードがダダ漏れになりますのでピンチなどでブレーキホースを挟んでおくと漏れを少なくできます。

ブレーキホースのボルトを外せたら銅ワッシャーが2枚付いているので確実に新しいキャリパーに取り付けてください。

銅ワッシャーが欠落したままブレーキホースを取り付けるとブレーキフルード漏れの原因になります。

新しい銅ワッシャーに交換するのがいいですが再使用でも大丈夫です。因みに私はそのまま再使用しています。

ブレーキホースを確実に新しいキャリパーに取り付けする事ができたら、いよいよブレーキフルードのエア抜きをしていきます。

サンバーブレーキ13インチ化、エア抜き

サンバーに限らずブレーキフルードのエア抜きは難しいものではありません。ただ注意するところが1つだけあります。

それはリザーブタンクのブレーキフルードを絶対に切らさない事です。リザーブタンクのブレーキフルードはキャリパーのエア抜きをしていると、どんどん減ってくるので常にリザーブタンクのブレーキフルードは意識します。

ブレーキフルードをリザーブタンクにセットする便利な物も売っているので参考にしてみてください。

ブレーキフルードのエア抜きの順番はリザーブタンクから一番遠いところからやります。今回はフロントのキャリパーの交換でしたのでエア抜きの順番は助手席側のキャリパーからとなります。

ブレーキフルードのエア抜きの準備ができたらキャリパーのブリーダープラグにメガネレンチをセットしていつでもブリーダープラグを緩めれる状態にします。

メガネレンチをブリーダープラグにセットする事ができたらエア抜きツールのシリコンホースをブリーダープラグに差し込みます。

シリコンホースをブリーダープラグにつなげる事ができたらメガネレンチでブリーダープラグを緩めてブレーキを奥までゆっくり踏み抜きます。

シリコンホースをブレーキフルードが通る様子が見えるので小さな気泡がなくなるまで踏み抜きましょう。

シリコンホースを通るブレーキフルードの中の小さな気泡が見えなくなったらブリーダープラグを締めてOKです。これで助手席側のエア抜きが完了しました。

運転席側も同じようにブリーダープラグにメガネレンチをセットしてエア抜きツールのシリコンホースをブリーダープラグに差し込んでブリーダープラグを緩めてブレーキペダルを数回踏むだけでエア抜きは完了です。

車のブレーキフルードのエア抜きはバイクに比べると簡単にできます。バイクは車体を傾けたりしないといけませんが車はそんなことをする必要がありません。

今回私はサンバーのブレーキフルードの交換を丸4、5年やってなかったので4輪全てのブレーキフルードのエア抜きを行いました。

愛車のメンテナンスは自分でやっていますがブレーキフルードはなかなか交換する機会がありません。ブレーキフルードの交換も一緒にできたのでブレーキを13インチ化する価値は大いにありました。

因みにブレーキフルードの交換目安は2年に1回です。車検の時に交換するのがベストなんですよね。

ブレーキフルードの交換はどうしてもタイヤを外さないと作業できないのでタイヤを外す車検の時が一般的です。とはいえ、12ヶ月点検の時でもブレーキフルードの交換はできます。

ブレーキフルードの交換目安が2年に1回なら2年に1回くる車検の時に交換するのがベストです。

自分でブレーキフルードを交換する場合、ブレーキフルードのエア抜きが終わったら一度ブレーキペダルを踏んで違和感がないか確認をしてみてください。

もしブレーキペダルがフワフワしたり、明らかブレーキの踏みごたえが悪ければもう一度エア抜きする必要があります。

サンバーブレーキ13インチ化、メリット

  • ブレーキの効きが格段にアップ
  • ブレーキパッドが交換しやすい
  • ブレーキローターの種類がたくさんある

ブレーキの効きが格段にアップ

サンバー純正12インチのブレーキから比べると格段にブレーキの効きが良くなります。ブレーキローターの大きさも違うしブレーキパッドの面積も大きいのでブレーキの効きが良くならないとブレーキ13インチ化する意味がありません。

つんのめるほどブレーキが効く訳ではありませんが、踏めば踏むほど止まると言った印象です。ブレーキパッドの性能にもよると思うので一概には言えませんが。

12インチのブレーキだとスピードが出ているときに信号が急に変わったりすると停止線を越えてしまう事がありましたがブレーキ13インチ化してからは停止線を越えることはなさそうです。

スピードを出していてもちゃんと止まってくれそうです。まだそこまでスピードを出して運転していないので、なんとも言えませんがブレーキの効き具合から推測すればちゃんと止まってくれそうです。

車は「走る」「曲がる」「止まる」が大原則。

サンバーなので「走る」は求めていませんがタイヤをLEMANSを交換して「曲がる」は問題ない、「止まる」もブレーキを13インチ化してから問題なさそうなので「曲がる」「止まる」ができたらサンバーは完璧です。

ブレーキパッドが交換しやすい

ブレーキ13インチ化したらブレーキパッドが普通のはめ込むだけのタイプになるのでブレーキパッドが交換しやすくなりました。

12インチのブレーキパッドはバネみたいなものがブレーキパッドに付いていてバネを効かしながら、はめ込まないといけないめんどくさい作りになっていました。

ブレーキ13インチ化することでブレーキパッド交換のストレスも解消されることでしょう。

ブレーキローターの種類がたくさんある

F型以降のサンバーのブレーキローターの種類はたくさんありました。スリットローターからスリットドリルドローターやドリルドローター、もちろん普通のブレーキローターもあります。

12インチのサンバーのローターはスリットローターはありましたがドリルドローターはありませんでした。

ブレーキローターの種類もたくさんあるので自分の好きなブレーキローターを選ぶ事ができます。今回私はドリルドローターを選択しました。

何を言ってもサンバーブレーキ13インチ化の目的はブレーキの効きを良くすることなのでブレーキの効きが良くなりやる価値あります。

キャリパーを塗装すれば見た目もグッドです。

サンバーブレーキ13インチ化、デメリット

  • ブレーキダストがすごい
  • ブレーキの部品の注文がしにくい

ブレーキダストがすごい

ただブレーキ13インチ化するだけならブレーキダストはそんなに気にならないのかな。と思います。

私はブレーキローターをドリルドローターに交換してしまったためにブレーキダストが半端じゃなく多いです。雨の日なんて最悪です。

1週間車に乗ったらホイールがブレーキダストもつれになります。頻繁にホイールを洗っていれば問題はないですが頻繁にホイールを洗わない方にはドリルドローターはオススメできません。

見た目を取るか掃除を取るかの選択ですね。見た目の良いものは何かとめんどくさいですね。

ブレーキの部品の注文がしにくい

本来サンバーのブレーキは12インチ用です。車検証でのブレーキパッドの注文などが出来なくなります。物が違うのですからね。

F型以降のサンバーの車体番号などを覚えておく必要があります。スーパーチャージャーのサンバーのブレーキを頼めば良いだけなので、少しめんどくさいだけで問題はありません。

純正12インチのホイールが付けれない

サンバーの純正12インチホイールをつける事ができなくなります。純正12インチのホイールを付けて止まらないブレーキのまま乗り続けるか、13インチ以上のホイールに交換して安心して乗るか。

サンバーのホイールを交換する予定があるならばブレーキを13インチ化するのも検討してみてください。

私もサンバーのホイールを変えなければキャリパーなんか変えずにノーマルのまま乗っていたと思います。ホイールを14インチにしたことでブレーキにまで手を出すとは思ってもいませんでした。

でもでもブレーキ13インチ化のデメリットはほとんどありませんね。ブレーキ鳴きも全くしませんし、ブレーキダストの多さにはビックリですがホイールを洗えば良いだけなので特に問題はありません。

サンバーのブレーキ13インチ化は良いことばかりです。

まとめ

  • サンバーブレーキ13インチ化はF型以降のブレーキに交換
  • サンバーブレーキ13インチ化、準備する物
  • サンバーブレーキ13インチ化、キャリパーの塗装
  • サンバーブレーキ13インチ化、取り付け
  • サンバーブレーキ13インチ化、ブレーキフルードエア抜き
  • サンバーブレーキ13インチ化、メリット紹介
  • サンバーブレーキ13インチ化、デメリット紹介

サンバーのブレーキ13インチ化するには準備と覚悟が必要です。お金も全部で8万円ほど飛んでいきました。

ホイールのインチアップをしたらブレーキは強化した方がいいのでブレーキ13インチ化に8万円飛んでいっても後悔はしていません。

さらにサンバーに愛着が湧くことでしょう。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

-整備
-,