新しい車にアーシングしても意味ないって言うけど、新しい車は本当に意味ないです。でもエンジンルームを開けた時に綺麗なアーシングを見たらそれだけで十分だと思う。
アーシングとは車のなに?
そもそもアーシングとは何なのか説明していきます。車にはバッテリーがありますよね。
よく駐車場とかでバッテリー上がりを起こして動けなくなるやつです。全てのバッテリーにはプラスとマイナスがあります。
電球が光る仕組みを思い出してみてください。電球を光らせるためにはバッテリーのプラスから電球へ、電球から、バッテリーのマイナスへ電気が流れます。
電球を光らせる為にはプラスからマイナスへ電気が流れないといけません。電球まではプラスの電気流れてもマイナスを繋がないと光ることはありません。
電球を交換したのに電球が光らない場合はどこかの線が切れている事になります。
障害物競走みたいなものです。バッテリーのプラスがスタート地点でマイナスがゴールです。途中障害物が電球です。
障害物を越えたら後はゴールへと向かうだけですよね。そのゴールまでの道のりをショートカットするのがアーシングだと思うとわかりやすいかな?
障害物を越えてすぐゴールを設置しておけば、そのゴールへ行った方が早く終わります。
電気はいかに早くマイナスというゴールへ行くかが勝負です。
バッテリーのプラスから電気が流れ、マイナスへと戻ります。車の金属部分はバッテリーのマイナスに繋がれてボディを伝ってマイナスへと戻ります。
これをボディアースを言います。
車のボディの金属を伝ってバッテリーのマイナスまで電気が返っています。車のボディは配線を通るよりも電気の流れが悪く、抵抗になります。
車にアーシングを施してあげることでボディアースと合わせてアーシング線を通る方が電気の流れを良くすることができます。
車には色んな電装品がありますよね。ヘッドライト、エアコン、ワイパー、セルモーター、クラクション、オーディオなどなど。
車の電装品は1つではありません。沢山あります。沢山ある電装品を全てバッテリーまで配線をしたら配線だらけになり故障しても原因が分かりにくくなります。
例えばバッテリーが車のボンネットの中にあります。テールランプを光らせるのにプラスはテールランプまで配線してます。
テールランプのマイナスの配線をボンネットの中のバッテリーまで引き込んでいたらめんどくさいですよね。
電装品のマイナスはボディアースにすることで配線のコストも削減できています。
車のボディも古くなってくるとサビや汚れなどの経年劣化により電気の流れが悪くなり、各所にアーシングを施すことで新車の様な電気の流れに戻すことができるという訳です。
アーシングはボディアースの強化版です。
車にアーシングするメリット
一般的に車にアーシングすれば、、、どんな良い事があるのでしょうか。
アーシングしたいけどアーシングする意味が分からない方は是非読んでみてください。
- エンジンの始動性アップ
- バッテリーの充電力アップ
- バッテリーの負荷軽減
- ヘッドライトの明るさアップ
- 電装品強化
- スピーカーノイズ軽減
- 燃費アップ
- 静電気除去
エンジンの始動性アップ
車にアーシングを施す1番の理由はコレだと思います。エンジンをかける時セルモーターを回しますよね。「キュルルルルルル」というやつです。
セルモーターが1番バッテリーの消費が大きいんです。エンジンがかからないからと言ってセルモーターを回しまくっていたらすぐバッテリーが上がってしまいます。
セルモーターの近くにアーシングを施してあげる事で電気の流れが良くなり、セルモーターの回りが良くなり、始動性がアップします。
始動性がアップすれば最小限の電力でエンジンをかけることができるので、バッテリーが長持ちします。
バッテリーの充電力アップ
セルモーターを回して弱ったバッテリーはエンジンがかかったらダイナモで充電されて回復します。
車のエンジンはかかっている間は常にバッテリーに充電されている事になります。
バッテリーを充電するためのダイナモはほとんどがボディアースで繋がれていてボディを伝って充電されます。
ダイナモの近くにアーシングを施してあげることで充電力アップができます。ダイナモ本体にアーシングするとより効果的です。
充電力がアップするとバッテリーに優しくバッテリーが長持ちします。
バッテリーの負荷軽減
車にアーシングをすれば大きな意味ではバッテリーにかかる負荷を和らげてあげる事ができます。
新しい車はバッテリーの性能も良くなり、バッテリーが上がる心配も少なくなってきました。新しい車ばかりではありません。古い車に乗っている人もまだまだ少なくないはずです。
バッテリーを使うのはセルモーターや発電機だけではありません。オーディオやヘッドライト、ワイパー、エアコンやエンジンなど全てバッテリー無しでは動きません。
車が調子良くエンジンがかかって安定しているのはバッテリーの状態がいいからだと言っても過言ではありません。
アーシングをすることで車の心臓とも言えるバッテリーの寿命を伸ばすことができます。びっくりするほどの変化はありませんが確実にバッテリーの負荷軽減ができます。
小さな力でも積もれば大きなもになります。
ヘッドライトの明るさアップ
車のヘッドライト周辺にアーシングを施せばヘッドライトの明るさが安定し夜の運転が見やすくなったりします。
古い車は特にヘッドライトのカプラーが錆びていたり腐食により電気抵抗が増えてヘッドライトが暗くなります。
ヘッドライトもまたボディアースに落としているのでボディが錆びていたりしても同じことです。
新しい車のヘッドライトにはLEDやHIDなどの明るくて省電力の電気が使われているのでアーシングする必要もないでしょう。
もし車にアーシングをするならヘッドライトの周辺にアーシングすることをおすすめします。
電装品強化と安定
車はほとんどが電装品です。安定して電装品を動かすためにアーシングをすると良いです。特にイグニッションコイル周辺や燃料ポンプ、インジェクターなどのエンジン周りのアーシングが効果的です。
エンジン周りの電装品はエンジンの回転によって動くものがほとんどです。
エンジンの回転に応じたタイミングで火花を飛ばし、燃料送り、燃料を噴射する、アーシングすることで電装品の動きにメリハリがつきエンジンのレスポンスがアップします。
ワイパーやパワーウインドーなどの電装品もバッテリーの消費が激しいのでアーシングを施しておくと良いでしょう。
スピーカーノイズ軽減
社外スピーカーや社外アンプなどに交換した時にはすぐに分かります。スピーカーノイズが出てしまいます。「サーサー」や「ヒュイーン」といった耳障りな音です。
スピーカーの周辺やデッキの裏、社外アンプのアースにアーシングをすればスピーカーノイズは軽減されます。
一切のノイズを消してくれることもあるので、車にアーシングするとスピーカーまでもが良い音になります。
バッテリーをパナソニックのカオスのバッテリーに交換するだけでもスピーカーノイズやスピーカーの音質がよくなります。
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快適なドライブをするためにもアーシングを施すだけで改善されますよ。
燃費アップ
エンジンの電装品にメリハリがつくとエンジンのレスポンスがアップします。レスポンスだけでなくトルクも一緒にアップし加速が良くなります。
アクセルをベタ踏みせずともスムーズに走れるようになったら、それは燃費アップも期待できます。
燃費は道路状況や、天候、運転次第で良くも悪くもなります。アーシングをしても必ず燃費がよくなることはありません。
運転者が意識して車をふんわりアクセルで優しく乗ることができたら燃費も格段に上がることでしょう。
エンジンルームが映える
車にアーシングをする視覚的メリットは綺麗にアーシング線をまとめることができたら、エンジンルームがかなり綺麗になります。
適当にアーシングしても綺麗じゃありませんからね。アーシングの線の取り回して取り付けるのが、また楽しいんですよね。
アーシングするだけでカスタムレベルがぐーんと上がりますよ。何とかイナズマみたいな常に電源を使うようなアーシングはやめた方がいいです。
バッテリーが放電し逆にバッテリー上がりの原因になってしまいます。
アーシングの線だけをバッテリーのマイナスにつなげるアーシングだとバッテリーは放電することはありません。
静電気除去
特に冬車から降りて車のドアを閉める時、バチって静電気が来ませんか?地味に痛いですよね。
静電気を取るキーホルダーなども売っていますが、キーホルダーで静電気を取る前にドアに触ってしまいます。
静電気が起こらない環境を作ってあげればいいのです。その環境はアーシングをすれば静電気の来ない環境を作れます。
ボディに微量の電気が帯電しているため静電気が起こります。
バッテリーに帯電した電気をアーシングをする事でボディに電気が帯電しなくなり静電気が起こりません。
アーシングするデメリット
- エンジンルームの整備の邪魔になる
- 発火の恐れ(対策あり)
アーシングするデメリットは何と言っても整備するのに邪魔になりますぐらいなものです。特にバッテリー交換をする時によく分かると思います。
整備する人の事も考えて、ここを通せば邪魔にならない事を想像しながら取り付けすることをおすすめします。
エンジンを外したりする重整備の時はアーシングは全て外さないといけなくなります。色々なところにアーシングを施すと外すのに時間がかかります。
外しやすくてすぐ外せるところにアーシングする事がポイントです。
アーシングをたんまりと施してしまうとエンジンの熱いところに触れて発火する恐れがあります。アーシングの線が動かぬように固定していれば問題ありません。
エンジン上部や鉄の部分にはアーシングの線を固定するのは避けましょう。鉄の部分でも熱くならないところなら大丈夫ですよ。
純正の配線と一緒に這わしてあげるのが一番安全です。
車のアーシング参考箇所
- エンジン本体
- セルモーター
- ダイナモ
- イグニッションコイル
- 燃料ポンプ
- インジェクター
- ワイパーモーター
- パワーウインドーモーター
- ヘッドライト
- デッキ裏
- ECU追いアース
- 純正アース
これぐらいアーシングすれば確実にエンジンの調子、レスポンンスアップは確実です。
車にアーシングするならセルモーターとダイナモだけは確実にアーシングしましょう。
セルモーターとダイナモ以外もアーシングしやすいと思ったらするべきです。
ちょっとでも手が届かないとか工具が入らないとか無理してアーシングする必要はありません。
見えている部分だけでも十分効果発揮します。適当にエンジンルームを開けて金属分にアーシングをピッピピッピとつけていくだけです。
最後にアーシングを線をまとめて綺麗にすればいいだけなので取り付け時は汚くても心配要りません。
車の純正のアースポイントに追いアースをやってあげるだけでも全然違います。強力なボディアースを作ることができ、純正のアースポイントが安定します。
アーシングは難しく考えずに適当に金属部分に線を繋ぐだけでいいので簡単です。アーシングの参考箇所以外にも取り付けやすいところがあればそこでも全然オッケーです。
金属部分でないところにアーシングは意味がないので金属部分にしましょう。たとえばエンジンカバーやエアクリーナーボックスなど、あきらかに金属ではないところは効果が得られません。
アーシングの取り付け箇所なんて適当でいいので、自由気ままに取り付けてみるのがアーシング取り付けのコツですよ。
アーシング1本だけでも十分効果あります。アーシングキットも売っているので安いやつから試してみると良いですよ。
まとめ
- アーシングとは車のボディアースの強化
- 車にアーシングをすれば燃費やバッテリーに優しい
- 車にアーシングする箇所はセルとダイナモは絶対
車にアーシングをしようと思っている方、1本からでもいいので少しずつアーシングの線を増やしていきませんか。
自分でアーシングするともっともっと楽しくなりますよ。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。