車検を受ける時「ブーツが破れているので交換します」などと言われたことはないでしょうか。
ブーツが少しでも破れていると車検に通りません。車検に通らない原因の1つ、ブーツの破れについて記事を書きます。
ブーツの破れは車検に通らない
ブーツ、ブーツって車のブーツはなに?
ブーツとは?
ブーツとは特に足回りに使われるゴム部品です。タイヤを動かしたり、地面の凹凸で上下左右するような動きの激しい部分に水やゴミなどの異物が入らないようにしている役割があります。
車の下回りを見れば金属部品ばかりでなく、ゴムの部品を使っているのですぐに分かると思います。
ブーツの種類
- ドライブシャフトブーツ
- ロアボールジョイントブーツ
- タイロッドエンドブーツ
- ステアリングラックブーツ
- スタビライザーリンクダストブーツ
よくブーツが破れて車検に通らなくなるブーツ類がこれらです。
ドライブシャフトブーツ
ドライブシャフトブーツはドライブシャフトの両端に付いているブーツになります。
ドライブシャフトとは?
エンジンの回転をタイヤに伝えている棒です。
ドライブシャフトの両端は地面の凹凸などでタイヤが上下に動いてもエンジンの回転をスムーズにタイヤに伝えることができるようにジョイントするようになっています。
ジョイント部にはグリスを入れて動きをスムーズにすぐだけでなく焼き付かないようにする役割があり、とっても重要です。
ドライブシャフトブーツが破れてしまうとグリスが外に飛び出してしまいます。
中のグリスがなくなり、動きが悪くなり、異音の発生原因になり、ドライブシャフトが壊れる原因になります。
走っている時にドライブシャフトが壊れると事故の原因になりかねません。
- 異音
- 振動
- 振れ
ロアボールジョイントブーツ
ロアボールジョイントブーツはロアアームの先端に付いているピロボールを水やゴミなどの異物から守るためのブーツです。
ロアアームとは?
地面からの衝撃を受け止める重要な部品で、ハンドルを切って左右にタイヤを動かすための軸にもなります。
ロアーボールジョイントブーツに破れがあると、ピロボールのガタに繋がります。
ピロボールにガタがあると異音の発生やハンドルが振れたりと走行に支障をきたすことになります。
- ガタ
- 異音
- 振動
タイロッドエンドブーツ
タイロッドエンドブーツはハンドルを切りタイヤを左右に動かすための棒の先端に付いているピロボールを守るためのブーツです。
ロアボールジョイントブーツ同様にピロボールのガタの原因になり、異音の発生やハンドル操作に支障がでます。
- ガタ
- 振れ
- 振動
ステアリングラックブーツ
ステアリングラックブーツはハンドルを切ってタイヤを左右に動かす棒のギアの部分を守るためのブーツです。
ステアリングラックブーツが破れるとハンドル操作にガタが出てきます。
走行中にハンドルが切れなくなる可能性があるので事故の原因になりかねません。
- ガタ
- 異音
- 振れ
スタビライザーリンクダストブーツ
スタビライザーリンクブーツはスタビライザーとロアアームを繋いでいる棒の先端に付いているブーツになります。
スタビライザーとは?
車がカーブを曲がる時に車体の傾きを最小限に抑え飲み物が溢れないようにするためのもの
スタビライザーを直接ロアアームに取り付けている車体はスタビライザーリンクは存在しません。
スタビライザーリンクダストブーツが破れるとカーブ中の異音の発生や傾きを抑える力が弱くなったりします。
スタビライザーリンクダストブーツが破れるとスタビライザーリンク本体を丸々交換する場合もあります。
- 異音
- ロール大
なぜブーツが破れると車検に通らない?
危険だからです。
ブーツを使う部品は水に弱くグリスがないとすぐにダメになってしまう部品なのでブーツが破れたら走行に支障がでて危険なので車検に通りません。
ブーツが破れると
- ガタ
- 異音
- 振れ
- 振動
などが起こり、車を運転していると不快に思う事があるかもしれません。
車は古くなってくるとブーツなどのゴム部品は絶対にダメになります。
ブーツを新しいものに交換すれば、まだまだ乗れるのに「古くなるとあちこちガタがでてくる」などと言われ車買い替えの良い材料に使われます。
車屋さんにとっては400円ぐらいのブーツを交換して儲けるより車を買い替えてもらう方が儲かります。
それは置いといて、ブーツの破れではなく亀裂はどうなるのか。
ブーツの亀裂は車検に通る?
ブーツの破れではなく、亀裂では車検には通ります。
ただ、亀裂でも亀裂の間からグリスが飛び出ていたりしていると車検に通りません。
グリスを拭き取って車検を受ければ通るかもしれません。
ブーツに亀裂が入っていたら、車検には通りますが、その車にまだまだ乗る予定があるのならブーツの交換をするべきです。
ブーツの寿命と交換にかかる金額
ブーツ交換にかかる金額をブーツ別にまとめてみます。各所1箇所のブーツ交換の値段になります。
ブーツ名 | 寿命目安 | 工賃目安 | 部品代目安 |
ドライブシャフトブーツ | 5年、50,000キロ | 6,000円 | 5,000円 |
ロアボールジョイントブーツ | 4年、40,000キロ | 2,000円 | 400円 |
タイロッドエンドブーツ | 4年、40,000キロ | 2,000円 | 400円 |
ステアリングラックブーツ | 5年、50,000キロ | 15,000〜40,000円 | 4,000円 |
スタビライザーリンクダストブーツ | 4年、40,000キロ | 2,000〜5,000円 | 3,000円 |
ブーツを長持ちさせるテクニック
ブーツを長持ちさせるテクニックは
- 急ハンドルを切らない
- ハンドルの末切りをしない
- ハンドルを切ったまま駐車しない
ハンドル操作をちょっと意識するだけでブーツ類の寿命を伸ばすことができます。
ブーツはゴム部品なのでどうしても伸び縮みを繰り返しています。
せめて車が止まっている時だけは通常のの状態で置いてあげる方がゴムが痛みません。
まとめ
- ブーツの破れは車検に通らない
- なぜブーツが破れると車検に通らないのか
- ブーツの亀裂なら車検に通る?
- ブーツの寿命と交換にかかる金額
- ブーツを長持ちさせるちょっとしたテクニック
車は古くなるとブーツ類は絶対に破れます!ブーツが破れたからといって車を買い替えるのはもったいないです。
ブーツの破れで車の買い替えは大袈裟ですが、ブーツを交換すれば車検に通るので車を大事にするなら是非ブーツ交換を。
少しでも参考になれれば、嬉しいです。