手動タイヤチェンジャーって本当にタイヤ交換できるの?って思う方への答えはこうです。極端なタイヤでなければ普通にできます。
先日私の元にタイヤ交換をしてくれないか。と連絡をしてきた友人がいました。車屋でタイヤ交換の見積もりをもらったらなんと120000円もするらしくインターネットでタイヤの値段を見てみたら62000円でした。
工賃に1万とったとしても取りすぎ。こんなことがあるので車屋さんでタイヤを交換するのは嫌なんですよね。
手動タイヤチェンジャーとは
車のタイヤをホイールから外して新しいタイヤをホイールに組み付けることのできる工具になります。
車屋さんやガソリンスタンドで見かけるタイヤチェンジャーと違って全てが手作業ですので手動タイヤチェンジャー本体も安くて軽くて便利です。
商品説明には15インチから21インチまでの車のタイヤを手動で交換するための機械だと書いていましたが実際には12インチからタイヤ交換できます。
軽自動車ならほぼ全てのタイヤを交換できるのではないでしょうか。ジムニーのような四駆系のタイヤは少し難しいかもしれませんが四駆でもジムニークラスなら手動タイヤチェンジャーでタイヤを交換することができます。
ただ手動タイヤチェンジャーを使うようにするには本体を固定しないと全く使えません。ホームセンターで砂とセメントを購入し地面を20センチほど掘り、砂とセメントを混ぜたものを流して固める必要があります。
私自身も最初は駐車場のコンクリートへドリルで穴を開けてアンカーを入れて固定していましたがコンクリートの厚さが少なかったので使っている内に手動タイヤチェンジャーがグラグラしてきたので新しく砂とセメントを混ぜてベースを作りました。
コンクリートに据え付けてしまうと移動ができなくなりますので手動タイヤチェンジャーを据え付ける場合は邪魔にならない程度に置きたいものです。
パレットなどに固定している人もいました。パレットに固定ができるのなら移動もできてどこでもタイヤ交換ができそうです。手動タイヤチェンジャーのめんどくさいところは据え付けないと全く使えものにならないというところです。
ただ据え付けてしまえばバンバンタイヤ交換できます。自分でタイヤを交換したいと思っている人には、かなりオススメの商品になってます。
私も自分の車のタイヤを交換したいと思ったのがキッカケで最初は半信半疑で使えなかったら捨てたらいいわ。って軽い気持ちで購入して使ってみたところが友達から知り合いからタイヤを交換してくれ。と言われます。
それがまた手動タイヤチェンジャーを使っている内にタイヤ交換がメキメキ上達します。使い始めの方は傷のないアルミホイールのタイヤ交換なんて、できないと思っていましたが今では普通に傷付けずに交換できます。
鉄チンホイールで練習しまくったら誰でもタイヤ交換できます。鉄チンホイールなら気軽にできますからね。最初は鉄チンホイールに傷をつけてしまったこともあります。
その経験があるからこそ、今じゃ傷を付けずに交換する道具や方法を持つことができました。
手動タイヤチェンジャーを購入して1年ほど経ちました。1年で100本はタイヤを交換しましたね。タイヤ1本交換を1000円だとしたら100000円稼いでます。それから廃タイヤ代500円を引いても50000円ですね。
個人でタイヤ交換を専門にできるレベルです。手動タイヤチェンジャー本体は1万円もしません。絶対に元取れるので買って損なしですよ。自分のために手動タイヤチェンジャーを買ったのにいつしか誰かのためになっていました。
手動タイヤチェンジャーのタイヤの外し方
前置きが長くなってしまいました。申し訳ありません。
実際に手動タイヤチェンジャーでのタイヤの外し方から説明します。今回はたまたまタイヤを外すだけの作業がありましたので説明しようと思います。
ざっくりとホイールからタイヤを外すまでの流れを説明しておきます。
- タイヤの空気を抜く
- ビードを裏表落とす
- タイヤレバーを使ってタイヤを外す
だけです。超簡単ですよね。それでは画像で説明していきます。
まずはじめにやることはタイヤの空気を抜くことです。エアバルブのキャップを外してムシ外しの工具を使って中のムシと呼ばれるものを外します。ムシが取れると勢い良く空気が抜けるのでムシがどっかへ飛んでしまわないように注意しましょう。
タイヤの空気が抜け切ったら次はタイヤとホイールがくっついているビードを呼ばれる部分を外していきます。専門的に言うとビードを落とすとかって言います。どちらでも大丈夫です。
手動タイヤチェンジャーを購入したらビード落としが付いてくるのでビード落としだけの工具を買う必要はありません。ビードを落とす時はエアバルブの位置はなるだけ避けるようにしましょう。エアバルブを交換するなら気にせずエアバルブごと破壊しても大丈夫です。
ビードを落とすことができたらホイールをひっくり返して裏のビードも落とすようにしましょう。ビードが落ちてないとタイヤがホイールから外れることはありません。
裏のビード部分を落とす時の注意なんですが、ホイールの面が地面に向くのでホイールの面に傷が付かないようにウエスやタオルなど何か対策をする必要があります。
何もせずにビードを落としてしまうとホイールの面が100%傷になります。
タイヤの表と裏のビードをホイールから落とすことができたら、いよいよ手動タイヤチェンジャーにセットしていきます。
手動タイヤチェンジャーにホイールを固定する方法は無加工の場合はホイールのセンターキャップのところで固定します。無加工でも十分なんですがホイールに傷が付いてしまう原因のひとつがコレです。
ウエスやタオルを一緒に巻いて固定しないと絶対にホイールに傷が付いてしまいます。ホイールに傷を付けたくない場合は加工する必要があります。私は手動タイヤチェンジャー本体にドリルで穴を開けてワイドトレッドスペーサーを固定しています。
ワイドトレッドスペーサーならホイールナットで車に取り付けるみたいにホイールを固定できるので傷が着くことはまずありません。
ワイドトレッドスペーサーとは、一般的には車にホイールを付けた時、タイヤを外側へ出す為のものです。カスタムカーなんかは良く使っていたりしますね。ホイールを社外のものに交換したりしない限りあまり必要のないものです。
ワイドトレッドスペーサーはPCD100のものを買えば軽自動車やコンパクトカーなどはホイールの固定ができます。どうしてもワイドトレッドスペーサーでは出来ないジムニーのホイールなどはセンターの通常の固定方法で固定しています。
ジムニーの為だけにワイドトレッドスペーサーを買いたくありませんからね。
手動タイヤチェンジャーにホイールの固定ができたら、古いタイヤをホイールから外していきます。外すまでが今回の記事内容になります。
ざっくり用意するものをピックアップしてみました。
- 長いタイヤレバー1本
- 普通のタイヤレバー2本
- リムガード
- シリコンスプレー
上記の4つがあればほとんどのタイヤは外すことができます。
長いタイヤレバーでタイヤを引っ掛けて起こしてきます。あとは時計回りに短いタイヤレバーを入れて起こしてくるだけでタイヤの上の部分が外れます。
タイヤレバーで起こしてくると丁度次タイヤレバーを引っ掛ける隙間がホイールとタイヤの間に勝手に開いてくれるので傷がつかないようにタイヤレバーをスライドして入れます。
タイヤレバーを起こす時はリムガードを忘れずに付けておきましょう。ホイールに傷が付いてしまいます。
これで安心してはいけません。まだタイヤの下の部分がホイールに残ったままです。ホイールの下の部分は上と違ってちょっとだけ作業しにくいので慣れが必要かもしれませんが慣れたらだれでもタイヤ交換できます。
最初にリムガードを二つ並べて置いておくと作業しやすいです。リムガードを超えた当たりのタイヤのビード部にシリコンスプレーを吹いておくとタイヤが滑って外れやすくなります。
1本目2本目のタイヤレバーのところにはシリコンスプレーを吹く必要はありません。逆にレバーが滑ってタイヤがはずれにくくなります。
下のタイヤは長いタイヤレバーと短いタイヤレバーを一緒に入れておくと2本目のタイヤレバーをタイヤに差し込む作業がなくなります。後からでもできなくはありません。
タイヤレバーを引っ掛ける要領は上を外した時と一緒です。長いタイヤレバーをタイヤに引っ掛けて空いてる手でタイヤを持ち上げながら起こしてくると作業しやすいと思います。
2本のタイヤレバーでタイヤを起こす事が出来たら3本目を入れないとタイヤがなかなか外れてくれません。私は2本起こしたら長いタイヤレバーを自分のお尻で押さえつけます。
お尻で押さえつけるために長いタイヤレバーを使うのです。決して長い方が力が入りやすいという意味ではありません。無理矢理タイヤを起こすとホイールに傷が付く場合があります。
2本目のタイヤレバーを戻しながら次のタイヤレバーを入れるスペースを作って3本目のタイヤレバーを入れる事ができたら2本目のを起こして3本目を起こすとあとは手で時計回りに回すようにタイヤを引っ張ればホイールからタイヤが外れてくれるはずです。
文字で説明すると難しいですね。百聞は一見にしかずでやっているところを見れば一番わかりやすいと思いますが、申し訳ありません。
なんとなくわかってもらえれば幸いです。
まとめ
- 手動タイヤチェンジャーとは手でタイヤ組む為の機械
- 手動タイヤチェンジャーでのタイヤの外し方を伝授
車が空を飛ぶまではガソリン車はもちろんハイブリットカー、電気自動車だろうとタイヤだけは絶対に交換しないといけません。
手動タイヤチェンジャーを使って自分で自分の車のタイヤを交換できたらタイヤ屋でぼったくられる事はないですよ。自分でタイヤを交換してみませんか。